倉庫バイトとマネタイズのはざまで思うこと

今、物流の倉庫で日雇いの仕事をしている。
一日まるまる拘束されて、手元に残るのはおよそ8,000円。
肉体労働だから達成感はあるけれど、数字にすると「これが自分の1日の値段なのか」と複雑な気持ちになる。

休憩時間に周囲を眺める。
同じように作業着を着て、黙々と働いている人たち。
ふと考える――ここにいる人の中で、自分と同じように「マネタイズの仕組み」を持っている人はどのくらいいるんだろうか。
肌感覚で言えばゼロだ。

日銭のサイクルに飼い慣らされる怖さ

倉庫仕事の良いところは、「働いたらその日のお金が入る」安心感があることだ。
しかし、それは同時に罠でもある。
日銭のサイクルに慣れてしまうと、「とりあえず今日を乗り切ればいい」と思考が固定化していく。
その結果、仕組みづくりや副業のような長期的な動きに踏み出す腰がどんどん重くなる。

自分はそこに強い危機感を覚えている。
だから「これはあくまでつなぎ」と心の中でラベルを貼り、マネタイズを本筋だと意識するようにしている。

限られた時間でどう動くか

日雇いが終わった後に残るのは1時間ほど。
この1時間の使い方が勝負だ。

出品や登録などのルーチン作業なら、短時間でも達成感がある。
けれど創作は不明瞭だ。書き始めても、1時間経ったころにようやく調子が出てくることすらある。

だから平日はルーチンに割り切り、休日にまとめて創作するように意識している。
創作の時間を取れない日は、準備や素材整理だけでも進める。
「不明瞭さ」をタスクに細分化していけば、少しは腰が軽くなるからだ。

8,000円に勝つ仕組みを作る

倉庫バイト1日の稼ぎ=8,000円。
時給に直せば約1,000円。
そう考えると、1時間の作業を未来の投資として置き換えられる。

「この1時間で作った仕組みは、将来800円以上を生み出せるか?」
そう問い直すことで、自分にブレーキをかけすぎず、前に進める気がしている。

現場で見えた人間模様

ただ誤解のないように書いておきたい。
自分は日雇いの倉庫作業で生活をつないでいる人たちをバカにしているわけではない。
現場は、確実に彼らの善意と誠意で回っている。

実際、自分も「デバンニング」という、体力勝負の荷下ろし作業を二日間続けてみた。
五十路手前の身体には堪えるものばかりで、三日連続はとても無理だった。
それでも一緒に働く人たちは日々淡々とこなしていて、頭が下がる。

その間に少し会話を交わした人たちの人生模様にも触れた。
飲食業を夢見ていて、来月から内定先が決まったという若者。
一方で、コロナで勤め先の飲食店が潰れ、実家の仕事を手伝いながら次のチャンスを待っている人もいた。

それぞれがそれぞれの事情を抱えて、今日初めて顔を合わせた者同士が肩を並べて働く。
命の危険こそないが、まるで「ガンツ」のような寄せ集めの現場だなと、心の中で苦笑した。

倉庫業界と自分の過去

実は、物流倉庫で働くのは今回が初めてではない。
転職を何度も繰り返し、やがてどこも正社員として採用してくれなくなったジリ貧の頃、同じように倉庫バイトに頼って生活をつないだ時期があった。

当時は「もう自分は倉庫作業でしか食っていけないのでは」と思う一方で、言われるままに単純作業を繰り返す毎日に惰性で慣れてしまいそうになっていた。
「働いてお金をもらえるならそれでいい」と割り切る心地よさもあったが、それは同時に自分の可能性を削っていくことでもあった。

その日々に終止符を打つきっかけがあり、今はこうして別のマネタイズの道を模索している。詳細はまた別の機会に書こうと思うが、今思い返してもあの頃の惰性は強烈だった。

ピッキング作業の記憶

当時は主に「ピッキング」の仕事をしていた。
注文書を片手に商品棚を回り、必要な商品を集めていく。
慣れてくると棚の補充も任されるようになり、さらにはトラックからの積み下ろし、検品、梱包、発送まで、倉庫内の一連の流れをローテーションで経験した。

印象的だったのは、怠けている人や効率の悪い人ほど、体力仕事である荷下ろし作業に回されることが多かったことだ。
この作業は腰への負担が大きく、自分も一度腰を痛めて就職活動ができなくなった経験がある。以来、荷下ろし作業はできるだけ避けてきたが、今回引き受けた仕事はまさにその「デバンニング」がメインだった。

デバンニングという現場

デバンニングとは、コンテナに詰め込まれた荷物をひたすら下ろす作業のことだ。
フォークリフトが使えない現場では、すべて人力。
真夏なら蒸し風呂のようなコンテナの中で汗だくになり、冬でも冷たい鉄の床に足を取られながら黙々と作業する。

この二日間で自分も改めて思い知った。
単純作業に見えて、実際は筋力・持久力・集中力の総合戦。
五十路手前の身体には正直、限界を突きつけられる瞬間が多かった。
それでも隣で同じ荷物を持ち上げる人がいると、不思議と頑張れてしまう。
こうした「即席の戦友」と肩を並べる感覚は、どこかガンツの現場に似ているのかもしれない。

結びに

物流倉庫で汗を流すことも、マネタイズを模索することも、結局は自分の生き方を支える手段だ。
けれど「今日だけを生きる働き方」と「未来につながる働き方」はまったく違う。

惰性に飲み込まれるか、仕組みを育てて抜け出すか。
その分岐点に、いま自分は立っている。

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